山本商会 物流倉庫関連商材 カタログ
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2. ひび割れ幅は、在来補強で最大0.10mm、溶接閉鎖形3. ひび割れ長さは、在来補強で最長100mm、溶接閉鎖4. 溶接閉鎖形補強筋はコンクリート表面に近い位置(配力筋の位置)に配筋可能であるため、ひび割れの発生を抑える効果が在来補強より高いと考えられる。5. 溶接閉鎖形補強筋はコンクリートの拘束効果により、ひび割れ幅やひび割れ長さを抑える効果が在来補強より高いと考えられる。2. 解析では溶接閉鎖形補強モデルのコンクリートの引張ひずみが在来補強モデルより約13%小さく、より高い補強効果が確認でき、観察実験と同様の傾向が得られた。3. 補強筋の最大引張応力度は在来斜め補強筋で11.9N/mm2、溶接閉鎖形補強筋で14.4N/mm2であった。溶接閉鎖形補強筋の負担応力度は一様に高く分布しており、在来補強よりコンクリートの拘束効果が高いと考えられる。(N/mm2)051051B開口補強筋1-D13ADCDBø300ø300300ø300ø◆ コンクリートひずみの解析結果一覧◆ コンクリートひずみのコンター図(長辺方向)【 実験結果まとめ 】 RCスラブの円形開口補強の方法として、新たに溶接閉鎖形補強筋を用いる工法を開発した。在来補強と溶接閉鎖形補強の実大試験体を用いて、約1年間の観察を行った結果、以下の知見を得た。1. ひび割れ発生箇所は、それぞれ8か所中、在来補強【 解析結果まとめ 】 RCスラブの円形開口におけるひび割れ開口補強筋の補強効果について、解析的検討をおこなった。無補強モデル、在来補強モデル、新たに開発した溶接閉鎖形補強モデルの3ケースで解析した結果、以下の知見を得た。1. 無補強モデルにおけるコンクリートの引張ひずみ10.6×10─5に対し、在来補強モデル、溶接閉鎖形補強モデルはそれぞれ9.49×10─5, 8.15×10─5となり、両者ともコンクリートの引張ひずみを抑制する効果が確認できた。は8か所全て、溶接閉鎖形補強は3か所であった。補強で0.04mmであった。形補強で最長50mmであった。開口径在来補強300φ×2300φ×1200φ×1150φ×1150φ×3A6A1A3A40.040.040.040.040.040.040.060.040.040.060.04A50.10A70.080.040.040.040.04数値はひび割れ幅(単位:mm)を示す。A2B1B2B3B40.040.040.040.040.040.040.04溶接閉鎖形補強B5A8B6B7B8開口補強筋2-D13開口補強筋1-D13コンクリート─引張ひずみ無補強モデル9.10×10−510.6×10−5─無補強に対するひずみ低減比断面A断面◆ 鉄筋の引張応力度の解析結果一覧(A5:ø150×1, A6〜A8:ø150×3)短辺方向最大値長辺方向最大値鉄筋─引張応力度無補強モデルスラブ筋最大値補強筋最大値在来補強の配筋状況無補強在来補強A6A7A8(長辺方向)300A5試験体の開口補強要領(φ300の例)D10@200D10@200在来補強モデル溶接閉鎖形補強モデル7.68×10−58.15×10−50.769在来補強モデル溶接閉鎖形補強断面C断面溶接閉鎖形補強の配筋状況(B5:ø150×1, B6〜B8:ø150×3)8.93×10−59.49×10−50.895溶接閉鎖形補強5.8─4.711.9B6B7B8引張圧縮300B5D10@200D10@200モデルひび割れ発生状況スラブレン4.614.4RC造スラブの円形開口に対するひび割れ実験 在来補強と溶接閉鎖型補強の実大試験体を作成し、ひび割れの発生状況を観察した。在来補強と溶接閉鎖型補強は対称配置とし、ひび割れ補強筋以外の条件は同様とした。いずれも切断された主筋及び配力筋の本数分は、開口際に補強筋として配筋している。(2020年度日本建築学会大会学術講演梗概集抜粋)溶接閉鎖型補強筋によるRC造スラブの円形開口のひび割れ補強法の補強効果について解析(2020年度日本建築学会大会学術講演梗概集抜粋)実大試験体で、在来補強よりひび割れ発生を抑える効果があることを確認しました実大試験体で、在来補強よりひび割れ発生を抑える効果があることを確認しました

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