山本商会 土木カタログ
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10010003高炉セメント(g/㎠/√hour)(×10-16㎡)0コンクリートコンクリート保温保水養生タックプチ 28 日水中 > 5 日型枠7 日MTP※> 3 日型枠7 日MTP> 5 日型枠気中 > 3 日型枠気中28 日水中 > 7 日型枠7 日MTP> 4 日型枠7 日MTP> 7 日型枠気中 > 4 日型枠気中※ MTP:モイスチャータックプチ(Moisture tack puti、以下 MTP)mera'[qZh!a( )内は高炉セメント使用時( )内は高炉セメント使用時16(14)日間恒温恒湿室23(21)日間恒温恒湿室養生効果モイスチャータックプチ®の養生効果■ 圧縮強度普通セメントおよび高炉セメントB 種を用いたW/C=53%の円柱供試体を表1 に示す要領で養生しました。(円柱供試体:φ100mm×高さ200mm)これらの材齢28日圧縮強度を標準養生供試体(試験時には湿潤)強度を基準とした百分率で図1 に示す。普通セメントおよび高炉セメント用いたコンクリートの圧縮強度は大きい順に、■ 透気係数・吸水速度係数普通セメントおよび高炉セメントB 種を用いた角柱供試体を表2 に示す要領で養生しました。(角柱供試体:100mm×100mm×長さ400mm)湿潤養生期間の標準まで型枠を存置し、その後、MTPで1 週間水分逸散抑制養生を行うと、透気係数は小さくなり、高炉セメントを用いた場合には透気性の評価が1 グレード向上しました。同様に吸水係数は小さくなり、高炉セメントを用いた場合には効果がさらに大きくなりました。(表3)■ 保温効果図2 に示す保温性型枠2 体にコンクリートを打ち込み、10 日間経過した後から、片方のコンクリート表面にはMTPを貼り、他方は露出させ、コンクリート温度の測定を開始しました。測定前半は、曇りがち、平均気温はやや高く、夜間の冷え込みも少ない天候でした。一方、後半は高気圧に覆われ、平均気温も低く、外気温が氷点下5℃程度にまで低下しました。■ まとめMTPをコンクリート面に貼り付けると、型枠を存置した期間と同等の水分逸散抑制が期待でき、圧縮強度、透気係数・吸水係数とも順調に向上しました。外気温の急冷による表面温度の低下を10℃近く抑制でき、型枠取り外し後の水分逸散抑制材料としての効果を確認できました。100となり、型枠内養生日数とMTP実施日数の合計の順に大きな強度が得られており、MTPの効果が認められます。所定の期間型枠を存置し、気中にさらす場合に比べて、MTP養生を1 週間追加実施すると圧縮強度は6~8%大きくなりました。図3 には、外気温とMTP養生の有無による表面温度を比較。表面温度は、MTP養生の有無によって大きく影響を受けます。特に、日射の影響によってMTP養生下では温度が一時的に高くなり、100mm 内部、200mm 内部の平均温度は、平均外気温より3℃および6℃高くなるがMTPの有無による温度差は0.3℃程度と小さい。MTPの影響は表面付近に限られると考えられます。 表4 は、一日の内で最も外気温が低くなった1 時間の間の表面温度と外気温の平均を示したものです。曇天下では、MTPの有無の温度差は小さいが、晴天で外気が放射冷却する冷え込み時期にはMTP養生の効果が大きく現れ、10℃近い保温効果が得られました。外気の急冷却による表面ひび割れの抑制に有効と考えられます。表1 圧縮強度試験用供試体養生方法養生方法標準供試体円柱供試体①円柱供試体②円柱供試体③円柱供試体④図1 養生方法と圧縮強度百分率表2 透気・吸水試験供試体の養生方法養生方法角柱供試体1角柱供試体2表3 透気係数・吸水係数測定結果図2 保温効果確認用型枠図3 外気温と表面温度の比較温度(℃)表4 表面温度と外気温の差外気温最低時刻1普通セメント2普通セメント1高炉セメント2高炉セメント標準普①通セ②メ③ント④標準①②③④28日間標準水中養生5(7)日間型枠 → 7日間MTP→ 3(4)日間型枠 → 7日間MTP → 5(7)日間型枠3(4)日間型枠28日水中5日型枠7日MTP3日型枠7日MTP5日型枠MTPなし3日型枠MTPなし28日水中7日型枠7日MTP4日型枠7日MTP7日型枠MTPなし4日型枠MTPなし5(7)日間型枠 → 7日間MTP →5(7)日間型枠セメントMTP 養生ありなしありなし透気係数影響深さ(mm)0.0260.0400.0500.16035302520151050-5-101/312/22/4月日表面温度1月31日2月1日2月2日2月5日2月6日2月6日6:004:006:007:006:007:000.020.040.060.080.0100.0400100MTP発泡ポリスチレン合板16(14)日間恒温恒湿室18(17)日間恒温恒湿室23(21)日間恒温恒湿室25(24)日間恒温恒湿室透気性評価良良良一般吸水係数6.54×10-29.83×10-26.10×10-21.12×10-2高炉を基準58885410011131528MTPありMTPなし外気温2/62/8日時外気温2.002.000.58-5.33-4.88-3.30外気温との差6.486.4810.780.854.835.554.484.4810.206.189.728.85100.099.496.693.387.1100.097.192.589.284.9

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