リポテックスC-1000リポテックスOS-9000リポテックスシリーズはコンクリートの養生の際、乾燥防止として使用される(皮)膜養生剤です。リポテックスC-1000はアクリル樹脂の膜、リポテックスOS-9000は界面活性剤による疎水膜を形成し、コンクリート表面の乾燥を防止します。各製品の膜生成メカニズムは以下の通りです。リポテックスC-1000は水不溶性のアクリル樹脂を微粒子化し、水中に分散したタイプのエマルジョンです。水分の蒸発と共に、アクリル樹脂同士が融着し、水不溶性の膜を形成します。これをコンクリート表層に混ぜ込むことにより、表面に透水性を大きく低減したポリマーセメント層を形成し、水分の蒸発量を低減します。硬化後、リポテックスC-1000の膜は表層に残存しますが、表層がポリマーセメントに改質されているため、セメント系仕上げ材料との接着性に影響はありません。アクリル樹脂コンクリートリポテックスOS-9000は脂肪酸系界面活性剤を微粒子化し、水中に分散したタイプのエマルジョンです。界面活性剤の親水・疎水を併せ持つ効果により、表層に層状に配列し、最表面に疎水基を配置した疎水膜を形成、水分の蒸発量を低減します。硬化後は、コンクリート中の水分が内部に移行するのに合わせ、主成分も内部に浸透し、表層には残存しないため仕上げ材への影響もありません。コンクリート界面活性剤親水基疎水基水膜強化剤親水層疎水層ポリマーセメント層養生膜生成機構
元のページ ../index.html#356