山本商会 工事取扱カタログ
190/424

 強度管理を可能にした機械式杭頭接合工法1. 本カタログは、建築設計事務所様、建築施工会社様等において、NCPアンカーを用いた建築物を設計および施工・管理される際に、安全かつ効果的にご使用いただくためのものです。2. 設計・施工にあたっては、本カタログ・技術審査証明報告書を必ずご一読くださるようお願いいたします。3. 製品仕様・外観は予告なく変更することがありますので、あらかじめご承知ください。4. 印刷物と実物とは、多少外観が異なることがありますので、あらかじめご承知ください。本カタログの中で特に注意していただきたい事項については、下記の警告表示をしております。   :一般的な注意を喚起する表示注意 :取扱いを誤った場合に人が傷害を負うか、また物理的な損害が発生する危険な状態を生じることが想定される場合に表示しております。万一、NCPアンカーに問題が生じた場合には、下記の免責事項をふまえた上で対応させて頂きます。●本カタログに記載した注意事項が行われず発生した不具合●本カタログに記載した事項に反した設計・施工による不具合●本カタログに記載する使用目的以外の使用による不具合●標準仕様以外に設計者・施工業者等の使用者が指示した仕様による施工・取扱いに起因する不具合●引渡し後、仕様・性能の改変を行い、これに起因する不具合●開発・製造・販売時に通常予測される環境等の条件下以外に於る使用・保管・輸送等に起因する不具合●不可抗力(天災、地変、地盤沈下、火災、爆発、騒乱など)により発生した不具合2NCPアンカー工法は、1996年6月3日に財団法人日本建築センターからBCJ−審査証明−3 建設技術審査証明(建築技術)(以下「建設技術審査証明報告書」という)を取得(更新)しています。本工法はこれまでの実績と設計・技術サービスで培われたノウハウを基に、信頼性の高い機械式の杭頭接合工法を提案すると共にその普及を図ることにより、建設業界の発展に寄与する事を目的とします。NCPアンカー工法は、既製コンクリート杭(PHC杭・PRC杭)の杭頭端板に設けられた雌ねじに、NCPボルトの雄ねじ部を螺合し、かつ、内面に非螺合部(ねじ無し部)を設けたNCPカプラーを雄ねじ部に装着して締め付ける事により、雌ねじとの接合部の直上に雄ねじの伸び部を形成し、かつ、緊張して接合部に軸力を導入して接合します。この接合方式は、NCPカプラー下面と端板間に導入した軸力と釣り合う材間接触圧を発生させ、この材間接触圧はトルク値に変換出来る為、NCPカプラーを締め付ける際、トルクレンチで導入された軸力を管理出来ます。即ち、ねじ接合部に軸力を導入する事は、予め、ねじ接合部の引張試験を実施する事であり、ねじ接合部の強度確認が可能となります。尚、ねじ接合部に軸力を導入して安定したトルクを発生させる為には、非螺合部を設けたNCPカプラーでNCPボルトの雄ねじ部に伸び部を形成し、かつ、緊張する事が必要となります。カタログの使用にあたって免責事項はじめにNCPアンカーの概要

元のページ  ../index.html#190

このブックを見る